こんにちは。管理栄養士のくみこです。
今回は介護施設の管理栄養士の仕事内容についてお伝えします。
介護施設の管理栄養士への就職、転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。
私は、介護老人保健施設と特別養護老人ホームで合わせて7年勤務していました。経験を元にお伝えできることがあるかなと思います。
職歴
私の職歴を紹介します。
①介護老人保健施設
②保育園
③特別養護老人ホーム
さっそく介護施設の管理栄養士の仕事内容を解説していきます。
介護施設の仕事内容
介護施設といってもさまざまです。
私が働いていたのは老健と特養。
対象者は高齢者ですが、全く違いました。
老健時代
私は委託会社あり、なし両方経験しました。
老健は定員150名。
委託業者なし、いわゆる直営で運営している施設でした。
勤めた老健は職員が管理栄養士5名、調理員8名の計13名の職場。
この13名で早番、中番、遅番のシフト制で365日朝昼晩の食事を作ります。
土日やお盆、年末年始など出勤しなければならないので、暦通りのお休みはなかなか難しいです。
平日休みの場合はお出かけしてもどこも空いていたり、もちろん土日の希望休も取れますよ。
管理栄養士は調理以外にも、献立作成、栄養ケアマネジメント、カンファレンスの出席等の仕事も担当します。
直営の場合最初は調理スタートになることが多いと思います。
なぜ調理スタートなのかというと、自分の施設がどのような食事を出しているのか、治療食をどこまで展開しているのかなど、調理が分からないと献立作成や、マネジメントもできないからです。
私もドクターやナースに糖尿病食って展開いくつある?や主食のグラム数を聞かれることが多々ありました。
大変なことも多かったですが、楽しかったことももちろんありますよ。
老健はリハビリメインの施設のため、介護度の低い方が多くお話もたくさんできました。
フロアに行くたびに話しかけてくれる方がいて仕事の癒しでした。
特養時代
特養は委託業者が入っていたので、メインの仕事はマネジメント。
入居者の疾病や嚥下状態を確認し、食事形態、食事量を決める。
病院と違い頻繁に採血を行わないので、栄養状態は体重や喫食率で評価することが多かったです。
食事量が落ちて体重減少がある入居者には補助食品使用の提案をすることも管理栄養士の仕事です。
毎日食事の時間にミールラウンドを行い、食事動作、むせ込みの有無などの確認を自分の目で行うことで安全な食事の提供が出来ます。
特養は、レクやイベントが多く開催されます。
入居者に喜ばれるのはやはり食べ物レクです。
ホットケーキやたこ焼き作り、駄菓子屋レクなど開催し、楽しい時間を一緒に共有します。
嚥下状態によってこれは出せない、これは一口大にカットしてなどアドバイスをするもの管理栄養士が行います。
マネジメント以外では、特養の管理栄養士は会議が多い。
給食会議はもちろんですが、運営会議・レク会議・安全衛生会議・虐待防止会議など、、、
毎日何かしらの会議に参加していました。
また、事務所内にデスクがあったので電話を取ったり、来客対応をすることもありました。
シフト制でなので土日の勤務もありましたが、勤務時間は日勤のみ。
これは委託業者が入っているおかげです。
委託業者のおかげでマネジメントに集中することできました。
介護施設で働いてよかったところ・大変だったところ
介護施設で働いていたとき感想をまとめるとこんな感じです。
介護施設の管理栄養士でよかったところ
介護施設の管理栄養士でよかったところは、入居者との距離が近いところ。
平均入居日数が老健だと半年~1年。特養だと2~3年。
ほぼ毎日顔を合わせるので仲良くなり、仕事の愚痴を聞いてもらうこと多々ありました(笑)
食事がおいしい。と言ってもらえると嬉しいですね。自分が考えた献立だとなおさらです。
介護施設の管理栄養士で大変だったところ
大変だったところは、全部です、、、
調理も、献立作成も、マネジメントもすべて大変でした。
仕事に慣れるまでは毎日いっぱいいっぱいで休みの日も疲れすぎで家で何もする気が起きない。なんて日もありました。
直営の時は、早番勤務の日は始発の電車で仕事に行っていたので体力も、気力も限界だったと思います。
介護施設の管理栄養士をやめようと思ったきっかけ
一番は体力、気力の限界だったこと。
仕事を頑張りすぎて、帯状疱疹を発症しました。
帯状疱疹って50代~60代でなる方が多い病気らしく、病院で「20代でなるなんて疲労とストレス相当溜まってるね。」と言われてしまいました。
体調を崩したことがきっかけで、退職を決意しました。
介護施設を退職後は、保育園に転職しました。保育園の仕事内容についてもまた記事にしたいと思います。